協会の目指す住宅
IDEAL HOUSING
蓄熱の温熱環境への影響(12月-1月)
蓄熱の温熱環境への影響
グラフ(クリックで拡大)は年末年始休業の期間を利用して、当協会事務所の温熱測定を行った結果です。
人や暖房など外部の熱源影響を受けない状況下での事務所の温度変化となります。
測定結果
検証は、12/26〜1/4の年末年始休業中に行った。暖房を止め、パソコンなどの電化製品も稼働していない条件下で、高断熱構造(Q値:0.98)の躯体と窓から入る日射取得熱、そして熱容量の大小についての室内温度の変化をグラフ化した。
南に面する窓のみハニカム構造・断熱ブラインド(以下、断熱ブラインド)を開け、その他の方角に面する窓は全て断熱ブラインドを閉めた状態にし、日射取得熱は南面からのみ取得するようにした。
結果(上記グラフ参照)を見ると、無人・無暖房状態でも室内はほとんどの時間帯で15℃を上回っている。
1Fホールと2Fホールは平均値がほぼ同じであったが、最高値と最低値の差を比較すると、2Fホールは12.8℃であるのに対し、1Fホールは8.9℃であり、1Fホールの方が温度の振れ幅が小さいことがわかる。1Fには水蓄熱や潜熱蓄熱材、土間コンクリートなどによる高い熱容量があり、日射熱を蓄積・放熱することによって室温を保っていると考えられた。
検証は、12/26〜1/4の年末年始休業中に行った。暖房を止め、パソコンなどの電化製品も稼働していない条件下で、高断熱構造(Q値:0.98)の躯体と窓から入る日射取得熱、そして熱容量の大小についての室内温度の変化をグラフ化した。
南に面する窓のみハニカム構造・断熱ブラインド(以下、断熱ブラインド)を開け、その他の方角に面する窓は全て断熱ブラインドを閉めた状態にし、日射取得熱は南面からのみ取得するようにした。
また、外気温と室内温度の平均値の差は約+14℃であったが、この結果は昨年の冬季休業期間の温熱測定結果と一致した。(平成26年度 蓄熱の温熱環境への影響 参照)
すなわち、この建物の自然温度差は14℃であることが実測値により証明された。
結果(上記グラフ参照)を見ると、無人・無暖房状態でも室内はほとんどの時間帯で15℃を上回っている。
1Fホールと2Fホールは平均値がほぼ同じであったが、最高値と最低値の差を比較すると、2Fホールは12.8℃であるのに対し、1Fホールは8.9℃であり、1Fホールの方が温度の振れ幅が小さいことがわかる。1Fには水蓄熱や潜熱蓄熱材、土間コンクリートなどによる高い熱容量があり、日射熱を蓄積・放熱することによって室温を保っていると考えられた。
※自然温度差
…無断房状態でも、室内取得熱と住宅の性能により保たれる温度。
「自然温度差=室内取得熱(日射取得熱+室内発生熱)÷総熱損失係数」で求められる。
上の2種類の図は、測定期間の中で最も気温の低下が見られた3日間の、1階ホールの温度と各蓄熱材の温度を示している。左は外気温を含めたグラフ、右は除いたグラフである。
測定期間中は暖房を使用していないため、蓄熱要因は太陽光のみであり、どの蓄熱材でも条件は同じであるが、蓄熱材どうしを比較しても、水蓄熱は比較的温度変化が穏やかであることがわかる。
やっていることは簡単で、水のペットボトルを直射日光が当たる場所に置いておくだけである。
誰でも低コストで、気軽に導入することが可能な水蓄熱。皆さんも取り入れてみてはいかがだろうか?
水蓄熱についての詳細な解説、その他の事務所導入技術についてはこちら。