温暖化問題

GLOBAL WARMING

地球温暖化の原因と予測

地球温暖化のメカニズム

現在の地球の平均気温は14℃前後ですが、大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスがなければ、極端に寒い-19℃くらいになってしまうと言われています。宇宙空間の太陽から地球に降り注ぐ光は、地球の大気を通り抜けて地球上の地面を暖め、その地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収することで大気を暖める役割があります。近年では、世界的に産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されて大気中の温室効果ガス濃度が高まり熱の吸収が増えた結果、地球上の気温が上昇し始めています。このことを地球温暖化と言います。

地球温暖化の原因

地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素はもっとも温暖化への影響が大きいガスです。産業革命以降に主に石炭とする化石燃料の使用が増えた結果、大気中の二酸化炭素の濃度が増加しています。

増加し続ける温室効果ガス

温室効果ガスの主である二酸化炭素濃度は、産業革命前1750年の280ppmから2013年には400ppmを超え、実に40%以上も増加しています。国連の気候変動研究機関IPCCでは、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素は、過去80万年間で前例のない水準まで増加していると報告しています。

地球の気温上昇はどうなるのか

国連のIPCC第5次評価報告書(2014)では、1880~2012年の傾向として世界平均気温は0.85℃上昇しています。これは2001年に発表されたIPCC第3次評価報告書で示されていた1901~2000年の100年当たり0.6℃の上昇傾向よりも大きくなっています。特に最近30年の各10年間の世界平均気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温になっています。過去50年の気温の上昇は、自然の変動ではなく、人類が引き起こしたものと考えられています。IPCC第5次評価報告書によると、2100年末には温室効果ガスの排出量が最も少なく抑えられた場合(RCP2.6シナリオ)でも0.3~1.7℃の上昇、最も多い最悪の場合(RCP8.5シナリオ)の場合に最大4.8℃の上昇と予測されています。(いずれも、1986~2005年を基準とする)

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